一般社団法人国立代々木競技場世界遺産登録推進協議会

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ABOUT

一般社団法人
国立代々木競技場
世界遺産登録推進協議会について

当法人は、国立代々木競技場の世界遺産登録を推進することを目的とし、これを達成するために次の事業を行う。

  1. 海外の有識者を招聘し、世界遺産登録に向けた国際シンポジウムの開催
  2. 国内の有識者を交えて、世界遺産登録に向けた意見交換会の開催
  3. 代々木競技場の近隣で活動されている商店会、学校法人、ボランティア団体、学生団体などと協力し、市民向け講座を展開
  4. 世界遺産登録に向けた動き、イベント、ニュースをWeb上に逐次更新
  5. 上記の目的を達成するために必要な事業

<設立日>
2020 年 11 月 24 日

<定 款>
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役員

事務局

©JAPAN SPORT COUNCIL

©J.C.Carbonne

MESSAGE

国立代々木競技場は
日本近代建築の最高傑作
戦後日本の建築文化を後世に

少年時代、僕の家は新横浜駅の近くにあり、周辺に広がる田んぼが遊び場でした。その田んぼの真ん中に、鉄筋コンクリートの高架橋が次々と立ち上がるのを見て、子供ながらに時代の大きな変化を感じました。当時、東京・渋谷周辺では旧国鉄の渋谷駅が唯一の大きな建物でした。そこに高い塔に屋根が連なる巨大なコンクリートの競技場が出現したので、度肝を抜かれたことを覚えています。それが国立代々木競技場だったのです。僕は「コンクリートのすごい東京」を目の当たりにして、「カッコいい!」と感動し、建築家を志しました。

時代が変わって二度目のオリンピックが東京で開催され、僕は木材をたくさん使う新国立競技場を設計しました。その際、国立代々木競技場を子供ながらに体験できたことは、当時と現代を対比させる上で大変貴重でした。

経済成長を強く望めない現代においても、国立代々木競技場は日本近代建築の最高傑作です。同時に、現代の建築家にインスピレーションを与え続ける稀有な建築です。皆さんと協力して国立代々木競技場を世界文化遺産に登録して、戦後日本の建築文化を後世に引き継ぎたいと考えています。

代表理事
隈 研吾

YOYOGI NATIONAL GYMNASIUM
and KENZO TANGE

国立代々木競技場と
丹下健三について

国立屋内総合競技場(現在の国立代々木競技場)は1964年10月開催の第18回オリンピック東京大会水泳・バスケットボール競技会場として渋谷の高台に建設されました。かつてこの場所は陸軍練兵場で、戦後ワシントン・ハイツとして米軍に接収されましたが、オリンピック開催を機に日本側に返還されたことで知られます。

この競技場を設計したのが戦後日本を代表する建築家・丹下健三(1913-2005)です。丹下は広島平和記念公園、旧東京都庁舎、香川県庁舎、東京カテドラル聖マリア大聖堂、山梨文化会館、大阪万博お祭り広場、東京都庁舎など、数多くの建築・都市計画を手がけた建築家として知られます。

丹下は国立代々木競技場で吊り屋根構造を大胆に駆使し、大小二つの体育館とそれを結ぶプロムナードを巧みに配置しました。その際に渋谷・原宿間の高低差を活用することで、渋谷と原宿から訪れる一般客を体育館に円滑に導き入れることに成功しています。また、丹下はこの競技場を設計するにあたって構造の坪井善勝、空調衛生設備の井上宇市と協働し、様々な最先端技術の統合を実現した結果、近未来的なデザインを実現しました。一方、第一体育館の重厚で緩やかな吊り屋根は、奈良時代の寺社建築の大伽藍を彷彿させ、日本の伝統建築との連続性を強く感じさせます。

第18回オリンピック終了後、国立代々木競技場第一体育館は夏のプール、冬のスケートリンクとして一般開放され、多くの市民に親しまれました。一方の第二体育館はバスケットボールの聖地としてスポーツ関係者にとって馴染み深い場所となりました。1980年代からは春の高校生バレー全国大会会場、コンサート会場として利用され始め、日々多くの若者が集う場所となっています。

さらに、国立代々木競技場は幾度かの耐震改修工事を経て、21世紀の今日に至るまで竣工当時の姿を維持した結果、2021年に国の重要文化財に指定されました。また、2021年に第32回オリンピック東京大会・パラリンピック東京大会の会場として活用されたことは記憶に新しいところです。

施工風景フォトギャラリー ※転載禁止

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ウェブサイト写真撮影2022 ©鳥村鋼一

 

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